今回の記事は「ダイエットと身体の硬さの関連性について」説明します。
結論から言うとダイエットと身体の硬さは実は関係があります。
正直、「ストレッチして、体重なんて落ちないでしょう」と思う方は多いでしょう。
何故、体は硬くなるのか?
結論「インナーマッスルが使えていないからです」
インナーマッスルって聞くと、「お腹周りの筋肉」と考えている方が多いと思いますが、実は「お腹の中でも、深い筋肉を指します。」
浅い筋肉とは「表面に見える筋肉」と言って「簡単に言うとシックスパック」を指します。反対に深い筋肉とは「身体の深い位置に存在する筋肉」と言って「胃や腸に近い筋肉」を指します。
ここから少し専門的なお話をします。
浅い筋肉の役割
浅い筋肉は浅層筋(せんそうきん)として言われており、ムーブメントシステムという構造で成り立ちます。日本語で「ムーブメントは動き」と表記されており、身体の動きに使われているということです。つまり、「手を挙げる」、「荷物を持つ」、「運動をする」ということは、浅層筋の役割です。
深い筋肉の役割
深い筋肉は深層筋(しんそうきん)と言われており、スタビライゼーションシステムという構造で成り立ちます。日本語でスタビライゼーションは固定・安定性と表記されており、これは動きの中でも身体の固定・安定性を担うということです。
浅い筋肉と深い筋肉の関係性
例えば、「ダンボールに入った重たい荷物を床から持ち上げる」とします。
問題:あなたはどこを使って持ち上げますか?どこを固定しますか?
答え:動かすところは上肢でダンボールを抱えるように持ち、足はしゃがんだ状態から立ち上がり、体幹は終始固定するようにします。ここでは上肢と下肢を動かし(ムーブメント)、体幹を固定(スタビライゼーション)するということです。
体幹の固定がない場合は、他の浅い筋肉が過剰に活動することで動きを補います。その固定力が低下している状態で、同じ動きをすると、他の浅い筋肉が繰り返し過剰に活動することになります。繰り返し過剰に働いた筋肉の結末は、SOSを「痛み」として出します。これを慢性痛と言って、「慢性の腰痛」「慢性の肩こり」など、整体師や医師などに言われたことがあると思います。
筋肉は過剰に繰り返し使うことで「硬くなります」硬くなるということは、筋肉の特徴である「伸び縮みが行えない身体になる」ということです。
結論、「体幹(インナーマッスル)の活動が低下すると、浅い筋肉が過剰に頑張り、身体の柔軟性が失われる」ということになります。柔軟性が失われた身体は硬くなり固定性が上がり、インナーマッスルを更に使わない身体へと進化させてます。
身体が柔らかいと痩せる?
結論「痩せます」
体幹の固定力を「インナーマッスル」と「筋肉を硬くした場合」を比較した場合、エネルギーを多く消費するのは「インナーマッスル」です。筋肉は伸び縮みが出来なくなり動かすことが出来ないので、エネルギーを使っていません。つまり、身体の柔らかい人はインナーマッスルの活動性を上げ、エネルギーを消費しているということです。エネルギー消費はダイエット効果があるということです。
ストレッチだけで身体は良くなるのか?
結論「良くないです」
ストレッチを行うと、伸び縮みを失った浅い筋肉が伸ばされて改善されます。これでは、同じことを繰り返してしまいます。筋肉が過剰に活動して、伸縮性を失った筋肉の根本の原因はインナーマッスルの活動性低下です。ストレッチと同時に行う方法として、「深い筋肉(インナーマッスル)のトレーニング」です。伸び縮みを失った浅い筋肉に対してはストレッチ、使えなくなった深い筋肉にはトレーニングを行うことで、浅い筋肉と深い筋肉の双方が同じ活動量となり、「エネルギーを消費」「慢性痛の予防」という効果が期待出来ます。
また、インナーマッスルを鍛えることで姿勢の改善も期待出来る為、綺麗な姿勢を手に入れる良い機会です。
身体の硬い人は怪我しやすい?
結論:「怪我をしやすい身体となります」
身体の硬い人は柔軟性が低下している為、俊敏な動きをすることが出来ません。筋肉の柔軟性が低下している状態で、急激な運動が生じた時、怪我が生じている原因となります。
浅い筋肉が過剰に活動して伸び縮みを失った状態では、瞬間的にその筋肉を使うことは出来ないので、その筋肉の損傷に繋がることも考えられます。「疲労骨折」や「疲労性の筋損傷」など聞いたことがあるのではないでしょうか。
まとめ
身体が硬い人の共通点は「インナーマッスル」が使えていない
「体幹(インナーマッスル)の活動が低下すると、浅い筋肉が過剰に頑張り、身体の柔軟性が失われます。柔軟性が失われた身体は硬くなり固定性が上がり、インナーマッスルを更に使わない身体になります。
身体が柔らかいと痩せる?
身体の柔らかい人はインナーマッスルの活動性を上げ、深い筋肉が持続的に活動することでエネルギーを消費しています。エネルギー消費はダイエット効果があるということです。
身体が硬いのを放っておくとどうなるのか?
身体の硬い人は柔軟性が低下している為、俊敏な動きをすることが出来ません。筋肉の柔軟性が低下している状態で、急激な運動が生じた時、怪我が生じている原因となります。
改善策はあるのか?
浅い筋肉のストレッチと深い筋肉のトレーニングをすることです。
浅い筋肉のストレッチを行い使いやすくなった筋肉と活動性を失った深い筋肉を鍛えることで、お互いが同じ活動量となれば、「エネルギーを消費」「慢性痛の予防」という効果が期待出来ます。
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