【丸分かり】腰の痛みとセルフエクササイズ

運動と健康

はじめに…

今回は「腰の痛みの原因と治療方法について」です。腰の怪我や病気は骨折や捻挫と比較して、目に見えずらい印象があります。

反対に「脱力感(力が入りにくい感じ)」や「痺れ(しびれ)」「感覚障害(触った感覚が鈍くなる)」が症状であり、第3者に伝わりにくい所見となっています。

今回は慢性的に腰の痛みが生じている人に向けて、「原因と治療方法について」まとめています。

腰の構造について

腰の形状は元々前(お腹側)に沿っています。良い姿勢で座り、手を腰に当てると、少し前に沿っていることを確認出来ると思います。是非、確認してみてください。

腰の構造は脊椎(せきつい)というブロックのようなものが積み重なって出来ています。腰に位置する椎体腰椎と言います。※胸にある脊椎を胸椎(きょうつい)、首にある脊椎を頚椎(けいつい)と言います。脊椎には番号が付いており、腰椎は1-5番まで付いています。特に「腰椎5番」はストレスが強くかかり、様々な疾患を患いやすいと言われています。

神経

椎体は「身体を支える」という役割の他に「脊髄神経(せきずいしんけい)」を守るという役割もあります。この神経は脳と体を繋ぐ重要な役割となっており、一度傷付けると完治することは難しいとされています。「少しふくらはぎが痺れているんだよね」「右足の親指に力が入りにくい」などの訴えは脊髄神経が傷ついている可能性があるということです。

構造

腰は肋骨(ろっこつ)と骨盤(こつばん)の間に位置しており、横には内臓が併設しています。骨は身体を支えるという役割がありますが、内臓には身体を支える役割がありません。その為、腰は腰椎という骨のみで身体を支えていることになります。※例えば、胸には肋骨、肩甲骨、背骨があり、様々な骨で支えられています。

原因

原因①:インナーマッスルの低下

腰は腰椎という骨のみで身体を支えていることになります。内臓は食べ物の消化・吸収や栄養貯蔵などの役割を担っており、身体を支えることは不十分となります。実は腰は腰椎以外にインナーマッスルという筋肉で身体を支えています。インナーマッスルとは、体の中心の近い位置にある筋肉を示しており、腰椎の負担を軽減する役割があります。

インナーマッスルが低下すると、腰への負担が大きくなり、腰を痛めやすくなる状態となります。

原因②:出産後のケア不足

妊娠中の女性は、お腹が大きいイメージがあると思います。お腹が大きくなると、腰への負担が大きくなり、適切なケアを行わないと腰に痛みが生じてしまいます。出産はローカルスタビライゼーションシステムスタビライゼーションシステム共に破壊し、腹筋群(ふっきんぐん)に収縮が入りにくい状態となります。産後、上記のシステムに適切なケアを行わなければ、腰を痛める原因となります。

インナーマッスルとは…

インナーマッスルローカルスタビライゼーションシステム):腹横筋(ふくおういきん)、横隔膜(おうかくまく)、多裂筋(たれつきん)、骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)の筋肉によって腰椎の安定性向上を担う。

アウターマッスルスタビライゼーションシステム):腹直筋(ふくちょくきん)、外腹斜筋(がいふくしゃきん)、内腹斜筋(ないふくしゃきん)、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)などは腰椎の動きを出す働きがある。

これら2つの筋肉の構造により腰椎の安定性、動きを担っているが、出産を経験している女性は、これらのシステムが破壊されてしまいます。その後、適切なケアを行うことが出来ず、子育てを始めると、「赤ちゃんを抱っこした時、腰椎に過剰なストレスが生じ、腰を痛める原因となります」

原因③:肥満

肥満の方は皆さんお腹が出ていますよね?

立った姿勢で、健常者の方と太った方ではどちらの方が腰にストレスがかかるでしょう?

答えは太った人です。

立った姿勢からお腹が出ると、人間は倒れないようにバランスを取る為、お腹を少し前に出します。お腹を前に出すと、反り腰となりお腹には力が入りにくく、本来の腰椎の形状(前に沿っている)と違い、腰へのストレスが大きくなります。加齢と共に体力・代謝は落ち、変わらない食生活を続けると肥満体型となり、腰へのストレスを大きくします。

痛みとの向き合い方

背骨の病気には「椎間板ヘルニア」「脊柱狭窄症」「腰椎分離症」「腰椎すべり症」「ギックリ腰」など様々な病気があります。共通して背骨の病気にはエクササイズや体操をやったから「完治」することは難しい印象があります。その背景に「椎骨の位置がずれて中枢神経の通り道を圧迫し、神経を傷つ蹴ること」「椎骨が変形して関節と関節の噛み合わせが合わなくなり、神経を圧迫すること」があります。1度変形した骨、ずれた骨は徒手(人の手)によって、治療を行うことは大変難しい為、手術を選択するケースもあります

治療方法:服薬する

痛み止め」を飲む。疼痛の程度には日内変動があり、「朝起きた時に痛いという方」「毎回立つ時に痛む方」「夜眠る前に痛くなる方」「天候や気温の変化によって痛む方」一人一人痛む瞬間は変わると思います。自分が痛くなるタイミングを理解し、薬を飲むというのも1つの方法です。

「くすり」は反対から読むと「リスク」です。医師に相談の上「適切な薬を適切な量」飲むようにしてください。

治療方法:運動する

先程お話しした「インナーマッスル」に対して刺激を入れることで、腰椎の安定性を測ります。しかし、筋肉は長い期間向き合わないと、効果は得られないでしょう。1日5分程度で良いので、一緒にインナーマッスルに刺激を入れるピラティスの基本であるニュートラルポジションがオススメです。

ピラティスは「インナーマッスルに収縮を入れながら四肢(腕・脚)を動かす」ということが目的とされており、姿勢改善やダイエット効果も得られやすいとされています。言い方を変えると、腰が痛い人はインナーマッスルに収縮を入れながら、四肢(腕・脚)を動かすことは難しい為、痛みが生じていると言うことも考えられます。

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私は理学療法士として勤務させて頂いていますが、「様々なことに挑戦したいという気持ち」が強くあり、福祉や介護、トレーナー、マインドフルネス等の資格を取得し、様々な方々と関わりを持たせて頂いています。私自身の体験談や専門職から見た健康というテーマでブログやSNSを通して、発信していきたいと考えています。

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