理学療法士の卵(実習生)に求められる5つのこと

趣味と余暇

今回は理学療法士の実習生が実際に求められることを5つご紹介します。近年、理学療法士は診療参加型実習を取り入れ始めたことで、実習先も新体制に混乱している人もいると思います。私は新人指導や自習生のケースバイザー、他部署新人向けの勉強会講師を担当することが多くなってきました。今回は理学療法士としてに加えて、「社会人」としてを加えて伝えます。

実習生に求められる5つのこと

挨拶とお礼

実習生の中で最も大切なことは挨拶お礼です。

第1印象は「挨拶」で決まると思います。更に言うと「自分から言うか」「相手からの声かけに応じるのか」これでも違いますね。もちろん、前者の方が高印象であり、自分から大きな声で発することはとても良いことです。「しっかりと大きな声で挨拶が出来る人高印象」だと思います。病院や施設の実習では、リハビリテーションスタッフの加えて、他部署のスタッフ、患者さんとその家族、外部の人、多くの方とすれ違います。

実際に患者さんと関わることについて少し説明します。実習中は理学療法士の横で見学することが多いと思います。その見学の時の重要ポイントは「挨拶、学校名、名前をしっかりと伝え、宜しくお願いします」と自分から相手に伝えることです。耳の遠い患者さん等は名札を見せながら説明すると、相手に伝わりやすかったりします。良く見られるポイントとして、「相手に伝えているか?」が見られています。例えば、「見学ありがとうございました」と一言伝えた後、相手の顔を見ずにその場を離れていませんか? 相手からの反応があった会話ですので、相手の反応を見てから、その場を離れるようにしましょう。

挨拶とお礼+α

何かしてもらった時、「ありがとうございました」が出ると思います。その時、言える人は沢山いると思います。+αとして、次の日にもう一度言えると、更に好印象です。TPOを弁えて、臨機応変に動きましょう。

2.指示待ちしない

実習初日はとても緊張すると思います。皆さん同じですが、その緊張感を打破することが実習成功する秘訣とも言えます。私も緊張して動けませんでしたが、指導者の立場になると、その緊張している期間が短い程良いと思います。私が指導する場合は実習生の緊張感を取り除くことが最優先で行っています。

緊張していると何をやって良いのか分からず、指示待ちしてしまうことになり、とても印象が悪いです。緊張している自分から1日でも早く抜け出し、積極的に行動していきましょう。もしも、何をやって良いか分からないことがあった場合は…「すみません。何かやることありますか?」と聞き指示をもらう。これやっても良いのかな?と思った場合は…「○○をやろうと思うんですけど、宜しいですか?」等自分は何かをやろうとしている事、相手に伝える姿勢を見せましょう。とても重要なことで、実習生としての評価は好印象となります。

実習初日に迷った場合は1週間のスケジュール管理を徹底し、「○曜日は掃除、○曜日はカンファレンス」など、先にイベントを把握すると、自ら動く準備をする事が出来ます。時間がある時は周りを見て、誰が何をしているのか?把握する事で、次から手伝う事も出来る為、周囲の状況を終始チェックする必要があります。

3.7分前行動

集合時間の7分前に集合場所にいるようにしましょう。理学療法士の先生によっては5分前に来る方もいます。指導者を待たせることは大変失礼である為、その2分前の7分前行動が必要であると考えます。反対に15-20分前から待つ場合はとても不愉快に感じさせてしまうリスクがあります。あまり、早く待ち合わせ場所に行くと、「この人はサボっていると逆効果のようにとる方もいます。」せっかく良いことをしても、時には相手には悪く見えてしまうケースもあるということです。

私たちの職業は、「患者さんを相手にする職業です」患者さんは目上の人がほとんどだと思います。その中で信頼関係を構築する上で必要なことはお互いに信用することです。予定していた時刻に「リハビリテーションを開始すること」は当たり前であり、人としてのマナーでもあります。実習生から社会人としてのマナーを心がけることで人として成長するきっかけとなります。

4.気づく

実習生が心がけるべきポイントとして、気づくことです。

リハビリテーション室のタオルケットの交換や掃除、物品のアルコール消毒や枕カバーの取り替え、使用後のベッドの拭き掃除等、スタッフが行っていることは沢山あります。終始周りを見て確認し、自分が行えることは「私○○やります」と声かけをし自分からやりましょう。

私たちの仕事は「患者さんの変化に気づくこと」です。患者さんが「出来るようになったこと」「いつもより落ち込んでいること」「何かを伝えようとしていること」などいつもより少し様子がおかしいことに気づくことが、学療法士としての仕事の基本であると考えます。

例えば、患者さんがリハビリテーション室で目に涙を溜め込んだ時、あなたならどうしますか?

私はティッシュを渡します。それに加えて泣き止むまで出来るだけ話を聞きます。笑顔の状態になってからリハビリテーション室を出ます。それはリハビリテーション室を出て、他の方に泣き顔を見られたくないはずだからです。

他の人がやっていることにいち早く気づけるかがポイントです

1日ひとつでも良いので、気付く練習をしましょう。

5.メモをとる。

私が社会人1年目の時、先輩に「実習生に求められる3つのKは何でしょう?」と問いかけれたことがあります。

答えは「恥をかく、メモをかく、汗をかく」です。たくさんメモを取りましょう。人間が覚えられる事には限界があります。メモをとることで、仕事において、ミスを減らす事も出来ます。何よりメモを取ると、相手に好印象を与える事が出来ます。

社会人になるとメモをとることは、当たり前になります。

まとめ

今回の記事は実習生に求められる能力についてまとめました。

実習生の見られるべきポイントは、「社会性」「人間性」が評価されると私は思います。もちろん、「解剖学・運動学・生理学の知識」はとても大切であり、見られるポイントでもあります。しかし、日本理学療法士協会から提示されている臨床指導者講習会では、臨床推論は卒後教育に力を入れるとされており、現在の臨床参加型実習では、「身だしなみ」「言葉使い」「挨拶」等の社会人としてのマナーを評価されています。

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私は理学療法士として勤務させて頂いていますが、「様々なことに挑戦したいという気持ち」が強くあり、福祉や介護、トレーナー、マインドフルネス等の資格を取得し、様々な方々と関わりを持たせて頂いています。私自身の体験談や専門職から見た健康というテーマでブログやSNSを通して、発信していきたいと考えています。

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