はじめに…
暑い季節で最も気をつける事は”熱中症“です。毎年、熱中症により、高齢者や幼児が亡くなっているニュースをよく目にします。私が勤務している病院では、「エアコンをつけなかった」「水分はご飯の時だけしか飲まない」が原因で熱中症となり、入院される患者様が増えています。今回は医療従事者目線で、「熱中症対策について」お伝えします。
当てはまると危険です
下の項目で当てはまると熱中症になりやすい方です。注意しましょう。
熱中症の原因は「身体が弱ると熱中症に陥りやすいということ」です。私が勤務している病院に実際にn入院される方の多くは上のチェック項目が該当します。
1日家の中で生活をしている
1日中家で生活をしていると、1日の活動量低下、体力低下に繋がりやすいです。体力低下は身体が弱っている証拠であり、熱中症になりやすくなります。また、家の中は熱がこもりやすく、外の気温を上回る場合がある為、注意が必要となります。朝、夜は一度外に出て、水分を取りながら散歩に出かけることをオススメします。
散歩すると言っても習慣化するまでに少し大変だと思います。散歩をしている患者さんが良く言う言葉として、「今日は5000歩歩いた」など歩数計やスマートフォンのアプリを利用して、日々記録している人は継続している印象があります。気持ち面は「昨日より一歩でも多く歩こう」と考える人もいると思います。散歩している人としていない人の筋力の差は明確です。1日10分から初めてみるのも良いと思います。
余談とはなりますが、高齢者に方において毎日歩くことは健康寿命を伸ばす印象があります。
水分はご飯の時だけ飲んでいる
水分不足は熱中症になる要因No .1ではないでしょうか?
1日に必要な水分量は2.5Lと厚生労働省より提示されています。人間は体の水分の約5%失うと熱中症や脱水症状などの症状が出現、10%失うと筋の痙攣、循環不全が出現、20%失うと死に至ります。また、口や喉が乾くサインは脱水の症状のサインの為、小まめに水分補給をしましょう。
身体の体内の60%は水分で作られています。細かく分けると年齢別に赤ちゃんは70%、成人60%、高齢者50%と分かれています。体の半分以上は水分で出来ている為、人間は水分が必要不可欠となります。2.5Lの水分を一気に飲むことは大変危険なことである為、1日に分けて、小まめに飲みましょう。
※現在病院に受診されている方はかかりつけ医に確認の上ご購入ください。
エアコンをつけない
熱中症になる要因No.2ではないしょうか?
真夏の気温は2022年現在の夏で30℃を超える気温となっています。お昼頃には最高気温に達していることが多く、室内でエアコンをつけずに生活することは大変危険となります。人間の身体は平熱を保つ機能が備わっています。(ホメオスタシス)人間は暑い室内でも体温を一定に保つ為、汗を利用して身体を冷やそうとします。汗は主に水分とミネラル(ナトリウム・マグネシウム・カルシウムなど)から成り立っており、不足すると低ナトリウム血症になるリスクもあります。熱中症対策には水分と塩化ナトリウムが必要と言われています。つまり、エアコンをつけて、室内温度を27℃に保つことが出来れば、水分や塩分の放出を防ぐことが出来るということです。
暑さが分かりにくい
「暑さが分かりにくい」に該当する人は「高齢者の方」が多いと思います。人間は「歳と共に老いていく」生き物です。分かりやすく言い換えると「体力や代謝が落ちます」つまり、暑い環境にいても、汗をかかない為、このままここにいる命に関わる危険のサインに気づくことが出来ないということです。最悪の状態、死に直結することも考えられます。
暑さに気付けない時の対策方法は「温度計」を準備することです。最近では熱中症対策ウォッチがあり、温度が上昇するとアラームで教えてくれる温度計で、とても便利です。「アラームが鳴ったらエアコンのスイッチを押す」と関連付けることで高齢者の方でも簡単に熱中症対策が出来ます。
ご飯をあまり食べていない
ご飯を食べないと低栄養となります。エネルギー不足になることが多く、「倦怠感」や「いつもより疲れやすい」、「イライラする」など夏バテになってしまいます。ご飯は3食しっかりと食べましょう。最も危険なことは「サプリメントや健康補助食品で置き換えてしまうこと」です。
夏バテ対策として、塩分を少し多めにとることです。塩分を取ることで体内の水分の循環を良くする効果があり、熱中症対策になります。
注意:塩分に制限のある疾患やお医者さんから制限が設けられている人は控えてください。
散歩等の運動が苦手
運動が苦手な方や運動が子育てや高齢者の介護によって出来ない人が多いと思います。実際に私の周りにもいるので、その方法をお伝えします。無料で行う場合は「Youtubeでお家で出来るエクササイズ動画を探す」ことです。有料で行う場合はオンラインレッスンを受けることです。オンラインレッスンは大きく分けて2つあり、「グループレッスン」と「個人レッスン」です。個人レッスンではコンプレックスや痛みなどの身体の悩みを聞いてもらえる場合があります。
「人は年齢を重ねると老いていく生き物です。」改善方法は1日の活動量を少しでも上げることです。
熱中症対策として知っていてほしいこと
水分+塩分摂取
水分摂取量は厚生労働省が提示している2.5ℓ摂取するようにしましょう。また、水分だけではなく、塩分を一緒にとりましょう。塩分は体内で水分を円滑に循環させる作用があり、少量摂取する必要があります。
「喉が乾かなくても飲みましょう」軽い脱水症状は喉が渇いている時には始まっています。特に加齢に伴い、喉が乾く感覚が鈍くなりやすいです。その場合は軽い運動後やお風呂上がり等に飲むようにしてください。
注意:水分、塩分制限のある疾患やお医者さんに指示されている方はそちらに従ってください。
飲み物は水、麦茶、塩水やスポーツ飲料などが良いです。※カフェインを含むお茶やコーヒー、アルコールを含む酒類には利尿作用があり、かえって脱水症状を進めてしまう危険もあります。利尿作用のあるものは飲み過ぎないよう注意が必要となります。
ビタミンBを徹底摂取
ビタミンB群は疲労回復効果があります。
主に魚や肉、バナナ、等に多く含まれています。普通に食事をして足らないと感じた日はサプリメント等の栄養剤に頼りましょう。
まとめ
自己紹介とブログで伝えたい事
私のブログを読んで頂き有難う御座いました。意見や感想などはお手数ですが、コメントやお問い合わせでご連絡ください。宜しくお願い致します。
簡単に自己紹介させてください。
私はこのブログを運営しているHANAと言います。
私は理学療法士として勤務させて頂いていますが、「様々なことに挑戦したいという気持ち」が強くあり、福祉や介護、トレーナー、マインドフルネス等の資格を取得し、様々な方々と関わりを持たせて頂いています。私自身の体験談や専門職から見た健康というテーマでブログやSNSを通して、発信していきたいと考えています。
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